塩見岳へ   その3

      夜通し雨が降っていたようです。 朝になっても雨は上がりません。
 午後からは少し回復の兆しがあるようですが。 無線仲間の3人は6時頃には出発しました。
今日は塩見小屋までなので時間的にはゆったりしています。 少し迷いましたが、塩見へ
向けて出発する事に決めました。 小屋番さんは冗談いっぱいの人ですが、さりげなく質問
  しながら体力・経験などを観察している風です。 「Mさん、今日はどちらまで?」
「塩見へ向かいます。荒天になったら引き返します」「そう、くれぐれも塩見の登りと下りは気
  をつけて!」 という言葉で送り出してくれました。 残りの方達は仲間の体調不良もあり
停滞されるようです。 (熊ノ平小屋は水量も豊富で、とても綺麗な山小屋でした。)

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       熊ノ平小屋            ウサギギク         ずっと樹林帯です

 少しのアップダウンを繰り返しながら、塩見を目指して進みます。 出発時には雨具を着
込みましたが、雨は上がって来ました。 樹林の中に目をやるとコフタバランの小さな花が
 いっぱいです。まだイチヨウランが残ってないかな? と探しますが見つかりません。
     キソチドリ・マイヅルソウ・ゴゼンタチバナなどが多く咲いています。
少し明るくなったと思ったら、青空が見えて来ました。 思ったより早く回復したようです。

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      コフタバラン           青空が・・・          雲も綺麗です

    ずっと樹林帯が続きます。 時折開けた場所からの眺めがよくなって来ました。
道の上の方から男性の話す声が聞こえましたが、それっきり・・・ 「あれは何だった?」
幻聴が聞こえる程、疲れてはいません。 それほど怖さも感じず 「ま、いいか」 と前へ
            進みます。 我ながらお気楽な性格です。 

 北荒川岳越しに憧れの大きな塩見岳が見えて来ました。 「うわ~、大きいなあ・・・」
早く近づきたいと気がせきます。 でもあの山を2つ越えなくては対面する事は出来ません。

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      滝と湧きあがる雲          塩見岳            ムカゴトラノオ 

     右手には中央アルプスもかすかに顔を出して来ました。 さらに先を急ぎます。
     ハイマツの先を抜け切った途端、前面いっぱいに塩見岳が迫って来ました。
       雄大で、雄々しく、見事なまでの山体です。 暫く見とれていました。

 ここには誰もいません。塩見岳を一人占めです。 その内ガスも掛かってくるだろうし、
    ここでゆっくり時間をとる事にし、雨具を脱いで乾かせる事にしました。
  ふと気配を感じ、ハイマツの下に目をやると、テンのような尻尾の長い動物が樹林に
入って行きました。 塩見を眺めたり、崖のお花に目をやったり自由な時間をたっぷり楽しみ 
  ました。 樹林からふっと人が現れました。 一昨日北岳山荘で一緒だった方です。
前日、農鳥・西農鳥を歩き、農鳥小屋から今朝歩いて来られたそうです。 殆ど休憩はとら
ずに歩かれるという健脚の方でした。 どうぞ! と譲ろうとすると、「いや休みませんから」
     と歩いて行かれました。  では、もう暫く塩見を楽しむ事にします。
 
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    塩見へ向けて尾根歩き          駒ケ岳            塩見岳

次に来られたのは、1時間前に出発された3人組。「アレ?」「あ~、ピークに登ってたんだよ」
 ようやく先程の不思議な現象の謎が解けました。 雨具も乾いたので出発です! 
 この周辺もお花の多い所です。こんなに厳しい崖にへばりつくように色々なお花が揺れて
   咲いています。 少し進むとイブキジャコウソウでピンクに染まっていました。
ダケカンバの下は一面のマルバダケブキです。 昔のお花畑は、シカの食べないマルバ
ダケブキやバイケイソウが占領しているようです。 結構可愛いお花なのですが・・・ 

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       タカネビランジ         マルバダケブキ      タカネシオガマなどの花畑

尾根線歩きから、いよいよ塩見の本体に向かって岩場を高度を上げて行きます。 なかなか
     厳しい登りですが、それよりも楽しみな思いが強く、頑張れます。
 縁まで行くと、角度を変えて次の登りです。 これを数回繰り返し、塩見岳のピークも 
近くなってきました。 途中には蝙蝠岳への分岐があり、なだらかな稜線を歩きたい思いは
ありますが、今回は封印です。 最後の急斜面を登り切った所に塩見岳東峰がありました。
    「ほんとに登って来られたんだね・・・」 とちょっぴりジーンとしました。
東峰は3052mあります。 でも塩見岳西峰に3047mの三角点があり、これが頂上のようです。

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       頂上への尾根道          塩見岳頂上       ライチョウの親子

   「さて、コーヒーでも温めよう・・」と準備をしていると、何やら聞こえて来ます。
声のする方へ目をやると、ライチョウの親子が散歩中でした。 ヒナがチョロチョロしている
    のを近くで見守っています。 暫くこちらの様子を眺める事にしました。

 東峰から見覚えのある人が登って来られました。 熊の平小屋で停滞すると仰っていた
方です。天候が回復したので先を目指すようです。「どちらまでですか?」と聞くと
「行ける所まで」 との事。 今日は三伏峠まで下りて、荒川方面へ向かわれるようです。

  そんな中、塩見小屋方面から登って来た3人組の方に「写真をとってくれますか?」
      と頼まれました。 良いですよ・・・と待っていると・・・・・
ナント、塩見で100名山達成! と言う青森からの方でした。 「おめでとうございます!
 横断幕・ミニくす玉を携え・・・青空色の登山シャツはこの日の為に娘さんから
 プレゼントされたのだそうです。 こんな幸運に立ち合えたのもラッキーでした。

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       クロユリ           ミヤマオダマキなど         ハクサンイチゲ   

  ゆっくり休んだので、今日の宿 「塩見小屋」 へ向かいます。 ここは予約が必要です。
急な岩場をゆっくり下り、3時前に到着しました。 手続きを済ませ、携帯トイレの説明を
         うけます。 あとはノンビリ日の暮れるのを待つだけです。

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      携帯トイレの説明          ゴゼンタチバナ         霧の塩見岳

        明日はいよいよ下山です。 帰り、塩見岳が見えるといいな・・・・・


   

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お花を見ながらノンビリ山歩きが好き!鉱物・砂金が好き!ボンヤリ寝っ転がって空を見上げるのが好き!ワクワクするのがだ~い好き!

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